Introduction

ある日突然、時空の裂け目から現れた実体のない怪物――
人類の持つすべての武器や兵器が通じず、ただ街や人を破壊しては消えていく脅威に、人々は「アンノウン」と名前を付けた。

そして「アンノウン」の発生から数年後。
日本のあるライブ会場に現れたアンノウンが、出演アーティストの歌声で崩れ去ったことから、アンノウンには“男性の歌声”が有効であることが発見される。
そこから人類は対抗策を講じはじめ、ついにはアンノウンの討伐が可能となった。

いち早くアンノウン討伐に有効な対策を打ち出した日本は討伐部隊を「シンフォニアナイツ」、所属する人間を「歌士」と名付け、日本各地に歌士団「シンフォニアナイツ」の支部を作った。そうして日本はアンノウンの脅威を組織的に封じ込めることに世界で初めて成功した。 そのことから、日本にはシンフォニアナイツの本部が置かれ、以降、世界各国に同様の組織が整備されることとなった。

人類がそのようにして脅威に順応してから数年――

アンノウン対策において日本で英雄と呼ばれる男・鵤倫太郎が、私財を投じて設立したイリゼ音楽学院では、歌士を目指して生徒たちが日々切磋琢磨していた。
そこへ編入することになった星谷奏多は、学院を支配する生徒会と、それぞれの信念を持つユニット同士の対立へと巻き込まれていく──